IT7900シリーズは、次世代のプログラマブルな4象限対応グリッドシミュレータであり、4象限対応のパワーアンプとしても使用可能です。PCS(パワーコンディショナ)、蓄電システム、マイクログリッド、BOBC(V2X)や、電力系HILS(PHiL)など、さまざまな系統連系製品のテストに対応します。
エネルギー回生機能により、出力電流を100%吸収し、機器を通じて電力網に再供給することで、電力消費および冷却コストを削減します。
IT7900シリーズは最大700 VL-N、オプションにより最大1050 VL-Nまで対応可能な高電圧モデルです。並列接続により最大900 kVAまで容易に拡張できます。また、タッチスクリーンとシンプルなUI、さらに多彩なグリッド障害波形を再現可能な高機能任意波形編集機能を搭載しています。
テストおよび研究開発ラボに最適な選択肢です。
◆ 最大700 VL-N/1050 VL-N対応
◆ 周波数範囲:16Hz~100Hz
◆ 回生型グリッドシミュレータ、4象限ソースとして使用可能
◆ CV(定電圧)/電流リミット/電力リミット制御
◆ AC、AC+DC出力対応
◆ 三相出力対応
◆ プログラム可能な出力インピーダンス、電源インピーダンスシミュレーション
◆ LVRT(低電圧通過)/位相ジャンプ/周波数変動/高調波注入試験対応
◆ 規格試験対応:IEC61000-4-11/4-13/4-14/4-28 ※2
◆ タッチスクリーン搭載;AC電力メーターおよびデジタルオシロスコープ内蔵
◆ 高調波および間調波の波形合成機能 ※2
◆ LIST/SWEEP/Surge & Sag機能で電源異常をシミュレート
◆ 電圧および電流の高調波測定(最大50次まで)※1
◆ フロントUSBポート搭載、データおよび波形の入出力に対応
◆ リレーコントロール出力により、DUTとグリッドシミュレータ間の電気的絶縁を実現
◆ 内蔵インターフェース:USB/CAN/LAN(LXI対応)/デジタルI/O、オプションでGPIB/RS232に対応
※1 電圧および電流の高調波解析、電圧高調波シミュレーション対応
※2 今後対応予定
Model
※より高出力の仕様については、お問い合わせください。
※上記仕様は予告なく変更される場合があります。
■ 回生型4象限ACグリッドシミュレータ
IT7900シリーズは、100%の電流ソースおよびシンク機能と88%のエネルギー回収効率を備えた4象限対応グリッドシミュレータです。DUT(被試験機器)から発生した電力を熱として消費するのではなく、電力網に再供給することが可能です。
系統にエネルギーを供給するグリッド連系製品の試験、例えば系統連系型太陽光インバータの周波数変動、電圧過渡現象、アイランド防止試験などに適しています。
■ タッチスクリーンとオシロスコープ機能を内蔵
IT7900シリーズは、革新的なタッチスクリーンを搭載し、シンプルで直感的なUIインターフェースを採用。キーボードとノブの操作設計により、モード設定や波形編集などの操作を直接かつ迅速に行えます。
内蔵されたデジタルオシロスコープ機能により、電圧・電流の時間領域信号や位相関係を取得し、波形トリガー機能を実行可能です。サンプリングレートは最大10μsで、最大6つの波形を同時に表示可能。オシロスコープを別途用意せずとも瞬時に波形解析ができ、結果をその場で保存することができます。
■ 多様な波形を内蔵
基本的な正弦波に加えて、IT7900シリーズは三角波、のこぎり波、方形波、台形波、クリップ波形など、さまざまなAC波形を内蔵しています。ユーザーはメニューから任意の波形を呼び出し、LCD画面に表示することが可能です。
また、本機のシーケンスプログラミング機能と組み合わせることで、複数の異なる波形を連続出力させ、複雑なパワーエレクトロニクスの電源擾乱試験にも柔軟に対応できます。